生理痛・PMS・他の婦人科の不調

婦人科の症状は様々ですが、痛みや不調を伴うもので代表的なものは
- 生理痛(原発性・続発性月経困難症)
- PMS(月経前症候群)
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- 卵巣嚢腫
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 月経前不快気分障害(PMDD)
などがあります。
先にそれぞれの西洋学的な見解と対処法を記載します。
① 生理痛(原発性・続発性月経困難症)
● 西洋医学的な見解
生理痛の主な原因は、子宮を収縮させる物質(プロスタグランジン)の過剰分泌です。
- 子宮は経血を外に出すために強く収縮する
- プロスタグランジンが多いと収縮が過剰になる
- 血流が悪くなり、痛み・冷え・吐き気・腰痛が起こる
特に以下のような方は生理痛が強くなりやすいとされています。
- 冷えやすい
- ストレスが多い
- 運動不足
- ホルモンバランスが不安定
※注意点
生理痛が年々強くなっている場合や、鎮痛剤が効きにくい場合は
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気(続発性月経困難症)が隠れている可能性があります。
● 西洋医学的な対処法
- 鎮痛薬(NSAIDs)
プロスタグランジンの生成を抑える - 低用量ピル
排卵を抑え、子宮内膜の増殖を抑制 - 温める・血流改善
医学的にも有効とされています
② PMS(月経前症候群)
● 西洋医学的な見解
PMSは、排卵後〜生理前に起こるホルモンの急激な変動が原因とされています。
特に関係するのは
- エストロゲン
- プロゲステロン
この変動が、脳(自律神経・感情を司る部分)に影響を与えることで、
- イライラ
- 気分の落ち込み
- 不安感
- 頭痛
- むくみ
- 眠気・倦怠感
など、心身両面の不調が現れます。
● 西洋医学的な対処法
- 低用量ピル
ホルモン変動をなだらかにする - 抗不安薬・抗うつ薬(必要に応じて)
- 生活習慣の改善
睡眠・食事・ストレス管理が重要
③ 子宮内膜症
● 西洋医学的な見解
本来、子宮の内側にあるはずの「子宮内膜」が、
- 卵巣
- 腸
- 骨盤内
など、本来あってはいけない場所で増殖してしまう病気です。
子宮内膜は生理のたびに増殖と剥離を繰り返すため、
- 強い生理痛
- 排便時の痛み
- 性交痛
- 慢性的な骨盤痛
を引き起こします。
特徴的なポイント
- 画像検査では分かりにくいことがある
- 痛みの強さと病変の大きさが一致しない
- 放置すると不妊の原因になることもある
● 西洋医学的な対処法
- ホルモン療法(低用量ピル・黄体ホルモン)
内膜の増殖を抑える - 鎮痛薬
- 手術療法(症状が重い場合)
④子宮筋腫
● 西洋医学的な見解
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。
30〜40代の女性に多く、女性ホルモン(エストロゲン)の影響で大きくなります。
筋腫ができる場所や大きさによって症状は異なります。
主な症状
- 生理痛の悪化
- 経血量が多い(過多月経)
- 貧血
- 下腹部の張り・圧迫感
- 腰痛、頻尿
小さいうちは無症状のことも多く、
健康診断や婦人科検診で偶然見つかることもあります。
● 西洋医学的な対処法
- 経過観察(症状が軽い場合)
- ホルモン療法(低用量ピル・黄体ホルモン)
- 貧血治療(鉄剤)
- 手術療法(筋腫核出術・子宮全摘など)
⑤子宮腺筋症
● 西洋医学的な見解
子宮腺筋症は、本来子宮内側にある内膜に似た組織が
子宮の筋肉の中に入り込んで増殖する病気です。
子宮全体が硬く大きくなりやすく、
強い生理痛と過多月経が特徴です。
主な症状
- 激しい生理痛
- 生理期間が長い
- 経血量が多い
- 下腹部の重だるさ
- 慢性的な腰痛
年齢とともに悪化しやすい傾向があります。
● 西洋医学的な対処法
- 鎮痛薬(NSAIDs)
- ホルモン療法
- GnRHアゴニスト(一時的に女性ホルモンを抑える)
- 手術療法(症状が強い場合)
⑥卵巣嚢腫
●西洋医学的な見解
卵巣嚢腫は、卵巣にできる袋状の腫れです。
中に液体や脂肪などが溜まり、徐々に大きくなることがあります。
多くは良性ですが、
ねじれ(卵巣捻転)を起こすと激痛を伴います。
主な症状
- 下腹部の違和感
- 生理周期の乱れ
- 排卵期の痛み
- 腰の重だるさ
- 片側だけの下腹部痛
● 西洋医学的な対処法
- 定期的な経過観察
- ホルモン療法
- 手術療法(一定以上の大きさ・症状がある場合)
⑦多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
● 西洋医学的な見解
排卵がうまく起こらず、卵巣に小さな卵胞が多数残る状態です。
ホルモンバランスの乱れや、インスリン抵抗性が関与すると考えられています。
主な症状
- 生理不順・無月経
- 排卵障害
- ニキビ・多毛
- 体重増加
- 不妊の原因になることも
若い世代にも多く見られます。
● 西洋医学的な対処法
- 生活習慣の改善(体重管理・運動)
- 低用量ピル
- 排卵誘発剤(妊娠希望の場合)
- インスリン抵抗性改善薬(必要に応じて)
⑧月経前不快気分障害(PMDD)
● 西洋医学的な見解
PMDDはPMSの重症型で、
精神的症状が日常生活に支障をきたすレベルで現れます。
ホルモンそのものの異常よりも、
ホルモン変動に対する脳の過敏反応が原因と考えられています。
主な症状
- 強い抑うつ感
- 怒り・イライラの爆発
- 不安感
- 集中力低下
- 自己否定感
生理が始まると、嘘のように軽減するのが特徴です。
● 西洋医学的な対処法
- SSRI(抗うつ薬)
- 低用量ピル
- 認知行動療法
- 生活習慣の見直し
婦人科疾患に対しての当院の捉え方
検査(血液・エコー・MRI)では
「異常なし」「様子を見ましょう」
と言われるのに、
- 生理痛がつらい
- PMSが年々ひどくなる
- 気分の浮き沈みが激しい
- 下腹部や腰が重だるい
こうしたケースは多くあります。
西洋医学では
👉 「臓器そのものの異常」 を主に見ますが、
当院の視点では
👉 「骨格・椎骨、自律神経、体液の循環・巡り等」 を見ていきます。
① 自律神経の乱れという視点
● なぜ生理前・生理中に不調が出るのか
女性の体は月経周期によって
- 交感神経(緊張・活動)
- 副交感神経(回復・リラックス)
のバランスが大きく揺れます。
特に生理前は、
- 交感神経が優位になりやすい
- 血管が収縮しやすい
- 筋肉が緊張しやすい
その結果、
- 痛みに敏感になる
- イライラ・不安が強くなる
- 内臓の動きが悪くなる
という状態が起こります。
👉 ホルモンの問題だけでなく、「神経の切り替えがうまくいかない状態」
これが、西洋医学では数値化しにくい部分です。
② 骨盤・背骨と子宮の関係性(骨格構造の視点)

子宮は骨盤の中にあり、
靭帯や筋膜を通じて骨盤・腰椎・仙骨と密接に関係しています。
- 骨盤の歪み
- 仙骨の硬さ
- 腰椎の緊張
があると、
- 子宮の動きが制限される
- 血流・リンパの流れが悪くなる
- 神経の伝達がスムーズにいかなくなる
その結果、
- 生理痛が強くなる
- 下腹部の張り・重だるさ
- 腰痛を伴う月経痛
が起こりやすくなります。
👉 これは画像検査では「異常なし」でも、体としては負担がかかっている状態です。
③ 血流・循環の問題
西洋医学でよく言われる「冷え」は、
整体の視点では血流と神経の問題として捉えます。
- 長時間の座り姿勢
- 呼吸が浅い
- お腹・骨盤周りの筋緊張
これらが重なると、
- 骨盤内の血流が滞る
- 子宮・卵巣に十分な酸素と栄養が届かない
- 老廃物が溜まりやすくなる
その結果、
- 生理痛
- PMSのむくみ・だるさ
- 経血の塊・色の変化
として現れます。
👉 「ホルモンは正常なのに調子が悪い」
という人ほど、循環の問題が深く関わっています。
④ 内臓の緊張と感情の影響
子宮・腸・膀胱は、
感情ストレスの影響を非常に受けやすい臓器です。
- 我慢が多い
- 常に気を張っている
- 休んでも頭が休まらない
こうした状態が続くと、
- お腹が硬くなる
- 呼吸が浅くなる
- 自律神経が緊張モードから抜けない
結果として、
- 生理前に不安感が強くなる
- 痛みが増幅される
- PMSが「性格の問題」のように感じてしまう
👉 でも実際は、体の緊張が感情を引き起こしているケースも多かったりします。

INTセラピーだからこそできる補足的アプローチ
INTセラピーでは、不調に繋がる要因を自然治癒力を利用して修正していくのですが、婦人科疾患のケースでは
- 骨盤・背骨・仙骨の調整
- 内臓の緊張緩和
- 呼吸の改善
- 自律神経の安定化
などを目的に施術を行い問題を解決していくことが多いです。
このような問題を解消していくと
- 血流の回復
- 神経の働きの正常化
- 子宮に柔軟性が生まれ正常に機能していく
という変化が起こってきます。
👉 薬は否定しませんが、「薬の効能だけでは届かない部分へのアプローチ」を担い改善に導きます。
これがINTセラピーの立ち位置です。
体は「一つのシステム」
生理痛・PMS・子宮内膜症の不調は、
- ホルモン
- 神経
- 血流
- 構造
- 感情
が絡み合った体全体の問題です。
「異常がない=問題がない」ではありません。
患部だけでなく全身から発している小さなサインに気づき正常な状態に近づけることが、遠回りのように見えて一番不調改善への近道なのです。
婦人科疾患は根が深いものが多く、改善には時間がかかるかもしれません。
しかし体の不調に主導権を握られて思うようにいかない生活から抜け出して、もっと主体性のある生活を送りたいと思っている方は一度ご相談ください。
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